#BlackLivesMatter 自由は(太陽のように)昇ったのだろうか

何より先に、人種のサラダボールことブラジルのサンバの名曲を紹介します。

 

100 Anos de Liberdade, Realidade Ou Ilusão
G.R.E.S. Estação Primeira de Mangueira (RJ)

<https://m.youtube.com/watch?v=PubdXt8Qy-I&t=10606s>

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出だしは、

 

以下引用

”Será que já raiou a liberdade
Ou se foi tudo ilusão“ 

自由は(太陽のように)昇ったのだろうか

それとも全て幻想だったのだろうか

 

この自由とは100年以上も前に勝ち取った奴隷解放の事を指しているのは、歌詞を見れば分かります。(ブラジルにも黒人奴隷解放の歴史があります)

出だしの、”Será“セラには不確定の意味があり、以後の文に期待とも不安とも取れる印象を与えています。

続いて”raiou“ハイオウと言う単語、通常は太陽が昇るの「昇る」に使われる単語。光り輝くという意味もあります。

 

以下引用

”Será que já raiou a liberdade
Ou se foi tudo ilusão“ 

自由は(太陽のように)昇ったのだろうか

それとも全て幻想だったのだろうか

 

続いて歌詞では、ブラジルの富を築き上げるために、多くの黒人が携わったんだよ?お兄さん。と呼びかけます。

創造主に尋ねてよ、誰がこのような水彩画を描いたのかと疑問を投げかけます。

 

全部歌詞記載して、翻訳も載せたいのですが著作権に絡むので残念。

 

Seu Jorgeセウ・ジョルジの低いしゃがれ声と、Alexandre Piresアレサンドロ・ピレスの透き通る柔らかな声の対比が最高なんです。

この動画では終始、ジョルジを慕い敬う好青年風ピレスと、修羅場をいくつも生き抜いたような鋭い眼光のジョルジの紳士ぶりも良い。公私共に仲良く、尊敬し合うプロフェッショナルな2人のライブは珠玉のできでした…名残惜しい3時間とはこのこと。

 

昨日また1人黒人が警察に殺される事件が起こりました。世界中にデモが広がり張りつめた空気の中起きたもう一つの悲劇。何年も繰り返されてきた。

今起きてるデモとは「もうたくさんだよ!」そう言う叫びでもあるんです。

どんな人種でも、違法に殺されるべきじゃない。一部のサイコパスや、歪んだ価値観や教育による刷り込みからくる憎悪をまざまざと見せつけられるのはたくさん。わたしは今ここで負の連鎖が終わって欲しい。

日本は関係ない話ではありません。認めたくない人や血統主義とも言える人がいようが、日本にもアフロ系日本人がいます。

あなたと同じ赤いパスポートで、同じ言語を話し、勉強し、納税し、友達もいるんです。

彼らの存在や権利は法律や憲法で守られています。でも、人権侵害や人種差別は禁止されています。あなたの大好きな国の法律で。あらゆる国の法律で。

 

自分の中の偏見に気づくことから全て始まると思います。どうして良く知りもしない人間を、肌の色だけで、知ったような気になるのか。嫌悪感を覚えるのか。

わたし達が心に平安を保つためには、自分の中の生まれる負の感情と常に向き合うほか術はないです。「臭いものに蓋をしろ」では、いつかしまう場所もなくなり、破裂してしまうでしょう。

いっそ臭いものを、熟し耕し畑の肥料にでもしたいとわたしは思います。

 

ブラックのみならず、全て色の人種の尊厳が守られますように。そう願っています。

 

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